声優アイドルユニットについて思うこと

 ハルヴァットです。しばらく、ブログを休んでいました。今回は私の目下の関心ごとである声優アイドルユニットについて、考えたいと思います。

 声優とアイドルを掛け合わせる企画で有名なものと言えば、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?『ラブライブ!』を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?思えば、オタクが日本の最前線でブームを焚きつけ、存在感を放っていたのは2010年が絶頂期だったかもしれません。その頃はAKB48も全盛期真っ只中で、オタクが社会現象を起こす担い手になっていたんではないか、と。

 しかしながら、2022年現在はどうだろうか。声優アイドルユニットは危機に瀕していないか。"声優アイドルと呼べるような活動をしているグループが目立たない実情"にあるのではないかという仮説を念頭に置き、『=LOVE』と『≠ME』の飛躍の要因と『22/7』が伸び悩んでいる原因に関して述べたい。

 

=LOVE

①プロデューサーとメンバーが密接な関係にある

 

 声優アイドルユニットとして2017年にデビューしているが、メンバー全員が声優を志している訳ではない。(『イコラブ大特訓中!』という最初期のネット配信番組で佐々木舞香さんが唯一、声優になりたいと話していた) デビューからたったの19日でshowroomながら番組をもてるスピード感はさすが、指原莉乃さんが手がけるアイドルというだけある。

  後に紹介する二グループよりは活躍の幅を広げているように思う。Music stationへも度々出演しているし、企業とのコラボもある。その背景には、第一線で今も活躍をしているかつ、自身もアイドルの経験がある方がプロデューサーという点が大きな好作用を及ぼしていると考える。また、プロデューサー自身が配信をしてメンバーを鼓舞したり、裏側を話せる立ち位置にいる。比較的話しやすい点もファン獲得からの飛躍に一躍買っているだろう。

 

②快活で積極性のあるメンバーたち

 =LOVEから連想されるイメージは、第一に『体育会系』第二に『おてんば』である。運動系の企画では、後発グループ『≠ME』にニ連勝していることや運動が得意とされるメンバー(野口衣織瀧脇笙古)が、活発で目立ちたがりやであることに起因していると思われる。おてんばに関しては、結成当時から垢抜けて個を存分に出せるようになった結果、出てきた特徴だと感じます。『≠ME』との1泊2日社員旅行

(=LOVE7th single TypeB収録)の1日目の笑ってはいけない対決で互いのグループを褒めちぎる場面がある。そこで、『=LOVE』はアイドルがアイドルを羨ましく思うフェティシズムを官能的に(簡単に言えば下ネタギリギリに抵触するか否かの瀬戸際)言っている。百聞は一見にしかず。笑いを誘うアプローチの仕方が各グループで全く違うので、是非見てもらいたい。

 

『≠ME』

①東京ドームを目標に設定して邁進することの大切さ

 

  =LOVEとの違いを述べる前に、下で紹介する『22/7(略称 ナナニジ)』との大きな違いは、目標を定めて活動しているかどうかだろう。

 

②22/7との違い

 

 声優アイドルとしての活動をさせるべく、冠番組のナレーションをメンバーに担わせたり、MCを各回ごとにメンバーに任せる等。およそ、22/7には見られない主体性が見受けられる。

 

③図書館にいそうな物静かな文化系女子

 

『≠ME』から連想される私のイメージは『文化系』である。文化部の女子が集まって委員会を開いているような印象である。教室の隅にいながら、根は真面目で周りを見つつ、小集団を形成している。そんな感じがする。

 これらはあくまでも私が抱いた第一印象だが、指原莉乃さんが意図してグループの雰囲気を対比させているのであれば、戦略としてはファンも棲み分けができ、好戦略だと思う。

 

『22/7』

 ①メンバーがどこを目指しているのか伝わりづらい

 

  声優アイドルユニットの中で唯一、キャラクターをデザインしてもらい、三次元のメンバーに割り当てられているのが、先に紹介したグループとの大きな違いである。キャラクターは割り当てたもののグループ内で何かを手がけることが冠番組以外でできていないように思う。メンバー個人では、外のコンテンツの舞台で役をもらったり、ラジオを行っているが、閉塞的なコンテンツでしか活動ができていない。また、私が管見した限り、グループをどうしたいかという話を聞かない。その点が、22/7のウィークポイントではないかと推測しています。

 

②キャラクターに徹した発言ではなく、声を当てるメンバーのクセが出ている

 

 『ラブライブ!』は二次元キャラクターの再現性が高いコンテンツであると思う。中の人(声を当てる声優)の意識が徹底してキャラクターに向いているか、我に向いているかで再現度は変わってくる。端的に言えば、中の人の意識の高低の差である。22/7の冠番組のコメント欄には、『キャラクターじゃなくて中の人の声のトーンじゃん』といったようなキャラクターの裏にいる中の人を垣間見るコメントが散見される。これでは、キャラクターがいなくても番組は成立するじゃないかという見方もできてしまう。中途半端なコンテンツとなってしまっているのではないか。そこが改善されて再現性の高さが周知されれば、状況も変わると思います。

 

  今回は私見声優アイドルユニットへの見方を綴りました。指原莉乃さんのプロデュースでは、第三のグループのオーディション審査が最終日を迎えており、22/7は二期生の誕生が控えているので、今後とも注視していきたいです。また何か気づいたことがあれば、ブログに書きます。何か思ったことがあれば、コメントください。